やってきた「チビイチゴ」の旬

上海では冬の終わり頃からハウスイチゴの出荷が始まります。日本ほどクリスマスケーキが普及していないので、クリスマスケーキのシーズンよりももっと後でイチゴが出回っています。
果物屋さんで見かけるハウスイチゴはとても大きくてピカピカしていて綺麗です。

 

二月の春節には手土産用として、箱詰めになっている立派なイチゴが果物屋さんに並びます。大きさは日本で言うLサイズ以上で形も綺麗な逆三角形です。真偽のほどはわかりませんが、あまりにも美しく大きく甘いジャンボイチゴは農家が一粒ずつ実に注射をして成長剤を打っているというウワサまであるくらいです。

 

そんなウワサのせいというわけではありませんが、私はこちらのイチゴでは小粒の方が好みです。理由は何と言ってもジャムにするからです。イチゴジャムにするのにあまりイチゴを刻まないで粒の雰囲気を残したいので(いわゆるプレザーブスタイルというやつです)小さいタイプの方が好きなのです。勝手に「チビイチゴ」と呼んで慈しんじゃっています。

 

その小粒のイチゴが大量に出回る小粒イチゴの旬がやってきました。農家の人が直接リアカーを引いて街角で市場の三分の一くらいの値段で売っています。小粒のイチゴは単価が悪いからなのかスコップでガンガン袋に詰めてかなり乱暴な扱いを受けていますが、とにかく安い!ジャムにしたら市販の物よりお買い得という日本では考えられない安さなのです。悪いイチゴが入ってても惜しみなく捨てられます。

 

早速袋一杯のチビイチゴをほくほく顔で買って帰りました。